日本財団 図書館


 

3)人口フレーム
運輸通信省による県別の人口予測から、各ゾーンについて人口フレームを設定する。
4)道路系の輸送量とサービスレベル
道路系には、乗用車、路線バス、観光バスなどの利用があるが、OD別の輸送量の実績では統計上これらを分類することが不可能である。したがって、ここでは路線バスの輸送量が比較的多いと考えられることと、サービスレベルのデータが明確であることから、道路系については路線バスで代表させることとする。
5)各交通機関の輸送条件
時間短縮による直接的な需要の効果を把握するため、想定年次における各交通機関の輸送条件は、現状並みとする。したがって、想定年次までに新たに開業する路線は考慮せず、またサービスレベル(所要時間、運賃・料金等)についても、新スプリンターの所要時間以外は全て現状と同一であるものと仮定する。
6)使用データ(輸送量)
現在のOD別の輸送量は、以下のデータを用いることとする。
(a)鉄道:「列車別旅客利用人員表1995年」(SRT)
「県間OD表 1995年」(運輸通信省)
(b)航空:「県間OD表 1995年」(運輸通信省)
(c)全交通機関合計:「SRT Master Development Plan Study February1993」(Thailand Development Research Institute Foundation)
以上のデータから次のような補正を行うものとする。
?@ (c)全交通機関合計は1990年のデータであることから、1995年に統一するため人口増加率を用いて補正する。
?A 道路系の輸送量のデータが入手できなかったため、道路系のODは全交通機関合計から鉄道と航空を差し引いて推計する。
7)対象とするODの抽出
バンコク以外の地方部内の流動は少ないと考え、トリップの発着地のいずれか一方をバンコクにもつODを予測の対象とする。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION